20代が”老い”について考える。

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高齢者の事故で一番多いのは?

両親や祖父、祖母の運転に不安を持つ方はすでにいらっしゃると思います。

どうか、運転だけはもうやめてくれ、と思ってもすぐにやめられる方は少ないのではないでしょうか?

私たちの生活にはそれほど自動車での移動が根付いてしまっています。

特に田舎の地域に住んでいる方は、車を取り上げてしまうと家に引きこもることが多くなりますね。

日本ではどのような交通事故が発生しているのか、高齢者をテーマに取り上げていきます。

高齢運転者による交通事故発生状況は、75歳以上及び80歳以上の高齢運転者による死亡事故件数は,平成21年にはそれぞれ422件,180件であったものが,令和元年には401件,224件となっている。令和元年は前年と比較して,それぞれ59,28件減少した。

75歳以上及び80歳以上の高齢運転者について,免許人口10万人当たり死亡事故件数の推移を見ると,過去10年間減少傾向にある。令和元年は前年と比較していずれも1.3件減少した。

https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r02kou_haku/zenbun/genkyo/feature/feature_01_3.html

 

高齢者の事故で一番多い原因は操作不適(内容はハンドル操作不適、ブレーキとアクセルの踏み違いなど)です。続く交通事故の主な原因は、安全不確認→内在的前方不注意(漫然運転など)、外在的前方不注意(脇見運転など)、判断の誤り…

これらの原因をみると、脳で行われる視覚的、判断的なエラーが多いように感じますね。ですが、身体的な操作に関しては問題が多くなさそうですね。

例えば、筋肉の衰えによる事故は発生していないのではないでしょうか?

おそらく、身体的機能の衰えを感じると人間は勝手に身の危険を恐れて運転をやめるのでしょうか。そのような関係性があれば、興味深いですね。

ちなみに、65歳以上を中心に年齢層別に,乗用車について第一当事者の通行目的別死亡事故件数割合を見ると、観光・娯楽、買物、訪問、送迎、通院といった目的での外出時の事故が大きな割合を占めるようです。日常的な車の使い方が多いのではないでしょうかね。

また、職業運転,業務目的,出勤・退社等職業生活を送る中での事故も一定割合見られることがあるようなので、私生活の意識していない間に交通事故が起こる可能性が高いようです。たしかに、普段の慣れた道で事故を起こすことは少なそうですが、高齢者の事故に限ってはその逆になりますね。

自分も他人も誰がいつどこでで事故を起こすのかはわからない。

どのタイミングで自動車の運転をやめるべきか、判断は難しそうですね。